永代供養 上総浄苑へ 足立宗禅の人生相談

絶家の祀り

ご相談者
独身30代の女性
家族構成
祖父、父、母、兄、自分
ご相談内容
鬱の症状が強い。外資系会社に勤務しており、結婚を控えていたが、何となく気が晴れなくなり会社をやめ、交際していた人とも別れてしまい、人と会う事がいやになり家にこもる様になってしまった。
兎に角すべてがおっくうになり死にたいと思うように成った。
人生相談
見るからに聡明な方で、痛々しいほどやせ細っている。母の生家が絶えたため、その生家の仏壇と位牌を新しいものにして、家で祀っているという、さらに、絶えて居るところから気になるので墓のお参りを欠かさないのだが、お参りをしても憂鬱になるだけで、この母の生家の祀りに何かあるのでしょうか。という事だった。
お定まりの絶家の霊の憑依である。
家にお邪魔して見ると、当家の仏壇は古ぼけた小さな扉も閉まらないものが祖父の居る小さな別棟に有り、位牌の中に誰のものか判らないすすけた判読できない板位牌が2枚出てきた、が、家人は判らないという、亡くなった祖母が嫁に来た時に持って来たものかという。それに引き換え母の生家の仏壇は居間に立派に祀られている。仏壇は立派なものなので、抜魂して、位牌、本尊は福田海の本部で祀り納めをすることにし、祖父のところに有った本尊、位牌を移し祀り。さらに、肝心な墓の整理をし、絶家の霊を三昧陵に移し永代の供養を済ませた。
が、後日談がある。娘さんはすっかり元気をとりもどしたのだが私の体調が悪い。暑い時期のこと、熱中症にでもと思い、親しい病院に行き点滴でもと思い三日ほど入院したが良くならない、明らかに霊障である。退院して翌朝いつものようにお勤めをしているとお堂の中で風もないのに、突然、パタンという音がした、ふと見て、驚いた預かってきた二枚の位牌が倒れているではないか。とたんに体中に寒気が走った。と同時にその位牌の本部への手配が済んでいなかった事を思い出した。というのは本部へは当事者から申込をしておいてその上で私の方から送る手はずに成っていたのである、その場で、娘さんに電話したところすっかり元気になってたので忘れていたという。そこで急いで連絡を済ませ二枚の位牌を本部へ送る準備をして宅急便を呼び持って行ってもらった。
そのトラックが走りだしたとたん、今までの不調が消えてしまったのである。二枚の位牌の霊は私のところで行くべきところへ行けずに待っていたということだったのだ。
娘さんがそのお参りに、福田海の歴祭には是非行きたいとのことだったが、暮れ近くなって電話があった。その後、縁談があり結婚し、今、妊娠しており寒い時期なので大事をとって参加を取りやめたいという事だった。嘘もかくしもない。嬉しい結末だった。
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