永代供養 上総浄苑へ 足立宗禅の人生相談

開運する先祖のまつり方

人はよく前世からの宿命だからと云う。が諦めてしまうのは早計である。
自分の前世の宿命と云われるものも、過去と現在を祖先のまつり方で繋ぐことが出来れば、過去と現在が継続することなり、過去が過去ではなくなるのである。さすれば、現在には未来と云う将来が生れて来るではないか。これからでも、自分の運命改善がまだまだ出来るとと云うことである。
それが、「家運墓相学」なのである。
先祖を正しくまつれば、これからでも自分の運命改善が出来るのである。

先祖のまつりでは、まつり洩れ、まつり不足、まつり誤り等があると、その障りは、墓が家と対するところから、家庭に出て来ることになる。これを“家病”と云っていますが、家が病むことからそこに住む人にいろいろな災いが出て来るのである。それは、多岐に渉るもので、ひいては、絶家とか没落と云うところまで行ってしまうものだ。人は、如何なる人であっても、自分以前の全ての過去を背負って生きているものである。過去は現在の根、開運の第一条件は先祖の祀り方だ。自分達の過去は先祖に当る。過去なくして現在はあり得ない。先祖なくして自分達はあり得ない。墓は先祖である自分達の根である。親子の情愛は道理を越えたものである。親子親子の情愛の積み重ねこそ、先祖と子孫の絶対切り離すことの出来ない繋がりなのである。

墓とは何か
遺骨を納めるだけの納骨堂ではない。墓に遺骨を納骨すると云う行為は、一連の葬送儀礼の中での遺骨の処理方法であって、本来の死者を浄化向上(成仏)させて行こうとする死者に対する墓とは別のものである。

墓がない家
墓(過去)は家(現在)の根である。根のない家は浮草と同じ家運が落ちつかず、一生を通じ浮沈の激しい悲運の家となる。

墓と家
供養する者とされる者と云う、相互不可欠の関係であるところから、墓と家は相対的に存在しているものである。従って、墓のない家は、本当はあり得ないのである。

家を新築したり、別荘を建てたりして、新仏が出来ることがあるが、家に対して墓が出来たことになる。

墓は霊界のもの、人間界の智慧や機転だけでは通用しないものがある

墓の功徳は自分に還って来るもの
墓は、現世利益のために建てるものではない。誰しも、健康、長寿、繁栄を願わない人はない。が、墓に直接それを願っては駄目だ。あくまで先祖の浄化向上、罪障消滅のための追善追福のものでなければならない。さすれば、先祖は成仏し、ひとりでに子孫を護る立場に替り、子孫に幸運がめぐって来るのである。

墓には、まつれるものと、まつれないものがある
絶家した親戚の墓、知人、食客、嫁いだ娘等、原則として、直系以外はまつらないこと。

少子高齢化時代の墓づくり
前項に大きく係わって来る問題である。が、狭い墓地でも、妻の両親をまつりたいと云う場合、子供には、祖父母である。永代供養も一つの方法だが、出来ない場合は自家の墓地でまつることを考えて見るべきだ。
但し、霊界のこと経験を積んだしっかりした専門家の指導を受けること。

親の墓は子が建てるもの
子供に相続の自覚が生れ、相続が確立する。

寿蔵は相続者の力を弱めてしまう
夫婦の一方が亡くなったとか、死者はなくとも先祖をまつる墓の場合を除き、生存中に自分の入る墓を用意することは良くない。次代の相続不要を宣言しているようなもので、子供のために良くない。

墓は、良くまつり、よく世話する人に頼り傾いて来る
他家の墓も同じである。

建立者の名前は一人とすること
遺産の相続とは違う。共同所有になりかねない。

奇をてらった墓は、絶家の相である

見上げる様な墓は、家運の行きづまりとなる

先妻、後妻(先夫、後夫)は並べて一緒にまつらないこと

古い墓の改修には、墓相だけではなく、家運学を加味した家系上の因縁調べが必要である
古い墓を改修すると云うことは、その家の根を掘り起こすことで、家にとっては家運が大きく転換することになる。こうした時ともすると、年寄りや、病弱の人、幼児などに負担がかかることがある。“功徳負け”と云うが、防ぐには、金だけではなしに、陰徳を積み写経を納める等徳を身につけてその徳を以ってすること。

不要となった墓石は割ったり、埋めたりするものではない
原因不明の高熱、病気、激しい頭痛等實例がある。

改宗はすべきではない。(分家初代を除く)但し、例外もある
何代も続いた家等では、先祖からの宗旨を替えることは良くない。精神病や不治の病い、更に、相続人自身や、相続全般に問題が起きて来る。

真面目に誠實に生きながら、報われない人
先祖の供養を含めた神、仏とのかかわり方に間違いのある人で、供養を通して先祖と一体になれず、過去と現在が結びついていない人である。

まつり手を失った人の墓
こうした人の墓には、筆者が変わってまつる墓「三味陵」がよい。永代供養を目的とし、子供にまつられる型をとった墓である。

-更に詳しくは、拙著「幸せを呼ぶ、家運墓相学」-ブックマン社発行。をお読み頂きたい。