再生は破壊から始まる 国難的大災害となってしまった東北大震災、被災された方々にはお言葉の掛けようもありませんが、ただただ1日も早い復興を祈るのみです
今年で31回目 報恩感謝の地蔵流しと過去精霊の供養が無事に終わり、考えてみれば、科学科学とその発展の中で、その科学によって苦労すること無くごく当たり前に生きてこれたのではなかろうか。こうしたことで科学の産物が人間社会となっていたのではなかったのか。その科学が自然の力で破壊されてしまったのだから、人間は生きるすべを失ったようなものだ。
今にして思えば、良し悪しは別にして、親や家と云う縛りこそが日本民族の根強さの芯であり、絆の源であったにもかかわらず、自由と云う名のもとで家族が崩壊し、核家族が生まれ、日本民族の習性ともいえる絆を失い、今や無縁社会と云われるまでになってしまった。
今こそ日本は再生の時、それは日本人一人ひとりが先ず日本人である事に目覚め 一から出直すことが急務である。過去が現在の根である。失った根、忘れていた根を取り戻し、根強くならなければならない。
炎天の中 自分を取り巻くすべてのものに報恩感謝の地蔵流し 一年間 一枚一枚心をこめ、祈りを込めて造佛する その数は十万体におよぶ 一人では一体でも 百人では百体にも なるさらに、食の犠牲をウナギに変えて 日頃の恩に感謝をし供養をする。
海に流すことで水の恩、あらゆる水族、海で亡くなった英霊、水難者、水子の供養など 科学の恩恵に溺れることなく失った過去を
価値あるものとして今一度よみがえらせるためには過去を大切に、それに感謝、報恩する事ではないだろうか。 合掌